梅雨前線の活動が活発なため、京畿道(キョンギド)を中心に雨が降り続き、被害が出ています。
気象庁によりますと、8日の降り始めから14日夜10時までの各地の雨量は、江原道春川(チュンチョン)で248ミリ、京畿道(キョンギド)の加平(カピョン)204ミリ、同じく南楊州(ナムヤンジュ)で162ミリなどと
なっています。
この大雨で京畿道南楊州市では、14日午後2時ごろ、トンネル工事現場から土砂が崩れ落ち、近くの道路を走っていた乗用車が巻き込まれて、運転していた51歳の男性が死亡しました。
また、京畿道城南(ソンナム)市では、散歩していた73歳の男性が川に落とした物を拾おうとして急流に滑り落ち行方不明になりました。
政府の中央災害対策本部によりますと、まとまった雨が降った京畿道を中心に、全国で78世帯207人が住宅などに被害を受けました。
また光州とを結ぶ便など金浦空港発着の空の便39便と、仁川港、木浦港などと沖合いの島を結ぶフェリー33便が欠航しました。
さらに道路は、ソウルで6カ所、京畿道で11カ所が通行止めになりました。気象庁によりますと、梅雨前線が南海上まで下がるため、15日午後には全国的にいったん雨が止むものの、17日にはまた梅雨前線が北上するため全国的に雨が降るということです。