韓国南部の全羅南道高興(コフン)郡ウェナロ島にある羅老(ナロ)宇宙センターから今月30日に打ち上げる予定だった「ナロ号=KSLV-1」の打ち上げが延期されました。
韓国航空宇宙研究院によりますと、今月30日に科学衛星2号を搭載したナロ号を打ち上げる予定でしたが、1段目のロケットを担当しているロシア側が、ロケットの最終点検の段階で問題が発生し、韓国側への引き渡しが延期されることになったということです。
ナロ号は1段目のロケットをロシアが、2段目のロケットを韓国の技術陣が製作して、今月20日にナロ宇宙センターで両方を組み合わせる予定でしたが、1段目のロケットの正式引渡しが遅れることになったため、ロケットの組み合わせや打ち上げの日程がともに延期されることになりました。
ナロ宇宙センターは6月に完成したばかりで、韓国では初めて自力でロケットを打ち上げることになり、関心が寄せられていました。
韓国航空宇宙研究院は、ロシアでの1段目ロケットの点検が終わる連絡を待って、今月末にも再び打ち上げ日程を決めることにしています。