ソウル市の動物園で生まれたツキノワグマの子ども2頭が韓国南部の智異(チリ)山国立公園に放されることになりました。
このツキノワグマは、10年前に北韓の平壌中央動物院から韓国に送られてきたオスとメスのツキノワグマから今年1月に生まれた兄弟です。
この2頭は生後6か月経って体重が20キロ前後まで増えたことから、28日、韓国で絶滅の危機を迎えているツキノワグマの繁殖センターがある智異山に送られました。
小熊たちは今後、野生に適応する期間を経て、山に放されることになっています。
ツキノワグマは韓国で天然記念物に指定されており、ツキノワグマの繁殖事業が行われている智異山にはこれまで27頭が放されて、その半数以上の14頭から15頭が自然への適応に成功して生息しているものとみられています。