台風8号が弱まった熱帯低気圧の影響で、11日から12日にかけて中部地方を中心に最高300ミリを超える大雨となり、被害が相次いでいます。
気象庁によりますと、11日の降り始めから12日午前9時までの雨量は、京畿道漣川(ヨンチョン)の331ミリを最高に、東豆川(トンドゥチョン)316ミリ、江原道鐵原(チョルウォン)239ミリ、ソウル恩平(ウンピョン)234ミリなどとなっています。
この大雨で、ソウルでは中浪(チュンラン)川が溢れ、12日朝のラッシュ時に東部幹線道路の一部区間が通行止めになり、激しい渋滞となりました。
また、同じ頃、ソウル南部の良才(ヤンジェ)川に沿った道路も通行止めになり、市民生活に影響が出ました。
さらに、ソウル東大門区(トンデムング)長安洞(チャンアンドン)や江北区(カンブクグ)弥阿洞(ミアドン)などでは、一戸建ての住宅や集合住宅の地下が水に浸かり、消防隊員が出動して水をくみ出しました。
中部地方の各地に出されていた大雨警報は12日正午過ぎに解除されましたが、気象庁は、熱帯低気圧の影響による雨は12日夜まで続くとして注意を呼びかけています。