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サイエンス

ロケット「ナロ号」打ち上げ 衛星は軌道に乗らず

Write: 2009-08-25 18:59:11Update: 0000-00-00 00:00:00

ロケット「ナロ号」打ち上げ 衛星は軌道に乗らず

韓国初のロケット「ナロ号(KSLV-1)」が25日午後5時に全羅南道高興(コフン)郡ウェナロ島にある羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられましたが、搭載された科学技術衛星2号を目標の軌道に乗せることはできませんでした。
ナロ号の打ち上げに当たって教育科学技術部は25日午前、専門家による会議を開いて、前日に行った最終リハーサルの結果や気象状況、それに宇宙の物体と衝突する可能性などを分析した結果、「ナロ号」は予定通りに25日午後5時に打ち上げられました。
「ナロ号」の打ち上げについて、安秉萬(アン・ビョンマン)教育科学技術部長官は、午後6時過ぎから記者会見し、「ナロ号は、打ち上げから9分後に高度306キロで科学技術衛星2号を分離することになっていたが、実際にはこれより36キロ高い高度342キロで分離した。
1段目のロケットと2段目のロケットのエンジンは正常に作動し、衛星の分離も正常に行われたが、目標の軌道に乗せることはできなかったと分析される」と述べました。
ナロ号はロシアの協力を得て開発され、液体燃料を使う1段目のロケットはロシアの技術で、固体燃料を使う2段目のロケットは韓国の技術で作られました。
教育科学技術部と「ナロ号」の製作にあたった韓国航空宇宙研究院は、ロシアと共同事故調査委員会を設けて詳しい原因究明に当たっています。
韓国航空宇宙研究院の李柱鎮(イ・ジュジン)院長は「科学技術衛星が目標の軌道からどのくらい離れているかを分析している。衛星には推進用のエンジンはついていない」と述べて、打ち上げられた科学技術衛星2号が自ら軌道を修正することはできないことを明らかにし、衛星が打ち上げられてから12-13時間後に行われる予定だった韓国科学技術院(KAIST)の人工衛星研究センターの地上局との交信は難しくなりました。

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