サイエンス
世界初の「多目的原子炉」完成
Write: 2010-01-26 16:48:17 / Update: 0000-00-00 00:00:00
中東のヨルダンに輸出される研究用の原子炉が世界で初めて研究に求められる2つの機能を合わせ備えた多目的原子炉として完成し、今後、輸出の拡大にもつながるものとみられます。
この原子炉は、韓国原子力研究院が独自に開発した「ハナロ(HANARO)」という原子炉で、研究用の原子炉が行えるすべての機能を組み入れた世界トップレベルの多目的研究炉です。
「ハナロ」の特徴は、研究に必要な機能を併せ持っていることで、1つはナノ技術やバイオ分野の研究に有効な道具とされる冷中性子を生産して実験できること、もう1つは原子力発電所の核燃料性能を総合的に検証できる火炉内照射設備を備えていることです。
韓国原子力研究院によりますと、ウランが核分裂する過程で放出される中性子を冷却して作る冷中性子の生産が可能な国は韓国やアメリカなど5か国ですが、多目的研究用の原子炉としては今回の「ハナロ」が唯一だということです。
これは2次電池や半導体生産など分野で活用できることから、先月はヨルダンへの輸出が決まり、日本からも技術導入の意向を示してきたということで、今後、輸出拡大が期待されます。
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