全国的に9日午後から10日にかけてまとまった雪が降り続いて、空の便が乱れ、一部の学校が臨時休校するなど人々の生活に影響が出ました。
気象庁によりますと、降り始めから10日午前8時までの各地の積雪量は、ソウル13.5センチ、仁川(インチョン)3.1センチ、釜山(プサン)5.4センチなどとなっています。
とりわけ、韓国東部の江原道(カンウォンド)では、大関嶺(テガンリョン)が1メートルを超えて108センチ、江陵(カンルン)35センチなどとなり、9日から大雪警報が出されたままになっています。
また、10日の朝の気温は全国的に氷点下4度から氷点下3度と前日に比べ大幅に下がったため、多くの道路が凍りついたほか、航空便の欠航も相次いでいます。
韓国空港公社によりますと、10日午前7時現在、金浦空港の滑走路の雪を解かす作業は終わっているものの、目的地の地方空港の悪天候を受けて濟州(チェジュ)など国内線13便が欠航となりました。
また、ソウル市は、道路の凍りを解かすため、合わせて3万5000人を動員して3528トンの塩化カルシウムを撒くなど除雪作業に当たっています。
さらに、釜山市教育庁は、子供や生徒の安全のため市内の全ての幼稚園や小学校、中学校を臨時休校しました。
今回の雪は、多くの地域で10日昼頃には止むと予想されていますが、東部地域では午後まで降り続くとみられています。10日の日中の最高気温は1度から6度で、11日朝まで多少寒さが続くとみられています。