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社会

女子中学生殺害で容疑者逮捕 警察が顔を公開

Write: 2010-03-11 13:36:20Update: 2010-03-11 16:44:59

女子中学生殺害で容疑者逮捕 警察が顔を公開

釜山の女子中学生が性的な暴行を受けたあと殺害された事件で、容疑者として指名手配されていた33歳の男が10日逮捕されましたが、警察が逮捕した男を警察署に移送する過程で男の顔を公開し、論争を巻き起こしています。
この事件は釜山に住む女子中学生が行方不明になってから11日後の今月7日、遺体で見つかったもので、遺体から検出されたDNAが同じ町に住む男のものと一致していることから、警察はこの男を容疑者として指名手配していました。
男は犯行現場から300メートル離れた空き家に隠れており、近くに住む住民の通報を受けて出動した警察によって、犯行から15日経った10日に逮捕されました。
警察はこれまで、被疑者の人権を保護するため、容疑者を警察署に移送する際、帽子やマスク、タオル、ジャンパーなどを使って容疑者の顔を徹底的に隠してきましたが、今回はそのような措置がとられず、男の顔は公開されました。
これはきわめて異例のことで、警察の関係者は「指名手配の過程ですでに写真が公開され、あえて顔を隠す必要がなかった。人権も重要だが、凶悪犯の顔を公開するほうが公益にかなうと判断した」と説明しています。
韓国では、2004年に慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミルヤン)で女子中学生が集団で性的な暴行を受けた事件で被疑者の身元が公開されたことが論争を呼び、それ以来、警察は指名手配の過程で顔と名前が公開された被疑者であっても、帽子やマスクで顔を隠すなど、被疑者の人権保護を強化してきました。
しかし、最近になって、人倫にもとる凶悪犯については、加害者の人権より公益を優先すべきだとする世論が高まっています。
政府はこうした世論を踏まえ、法律の改正を進めており、去年7月、犯行手段が残酷で重大な被害が発生した凶悪な犯罪で、被疑者が犯行を認めている場合または十分な証拠がある場合、公共利益のために必要と判断されれば被疑者の顔と名前を公開できるようにする内容の「特定強力犯罪の処罰に関する特例法」の改正案を閣議で議決しており、この改正案は現在国会で審議が行われています。

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