中国の北部で発生した大規模な黄砂で韓国は先週末の20日、濃い黄砂が現れましたが、このようなひどい黄砂は今後も発生する可能性が高いものとみられます。
気象庁によりますと、ひどい黄砂に韓国が覆われた20日午後8時、南西部の全羅南道黒山(フッサン)島では微細なチリの濃度が1立方メートルあたり2712マイクログラムと、気象庁が微細チリ濃度を測定して以来、最高となったのをはじめ、晋州(チンジュ)2265マイクログラム、東海に浮かぶ島・鬱陵(ウルルン)島も2227マイクログラムなどと、全国的に視界も悪くなりました。
ひどい黄砂は瞬間秒速30メートルの強い風のため、20日夕方には日本列島に移り、21日は韓国全域にかけてきれいな青空が広がりました。
気象庁によりますと、23日まで黄砂現象が現れる可能性は少ないものの、黄砂が発生する中国の砂漠などで乾燥した天気が続いているため、この春は黄砂が飛んでくる可能性が高く、先週末のようなひどい黄砂が心配されるとしています。