韓国初のロケット「ナロ号(KSLV-1)」の2回目の打ち上げに向けた1段目のロケットがロシアから引き渡され、全羅南道高興(コフン)郡ウェナロ島にある羅老(ナロ)宇宙センターに移送されました。
これにより、「ナロ号」の打ち上げを担当している韓国航空宇宙研究院は、ナロ号に搭載する科学衛星が今週中に宇宙センターに運ばれてくるのを待って、韓国独自の開発による2段目のロケットの組み立てに取り組むことにしています。
韓国では去年8月、1段目のロケットについてはロシアの協力を得ながら、自力で科学衛星を搭載したロケット「ナロ号」を打ち上げ、打ち上げには成功しましたが、衛星を軌道に乗せることはできませんでした。
このため韓国航空宇宙研究院は、これまで原因の究明と補完策をまとめ、今年2月には問題だったペアリングという蓋を分離する実験に成功しました。
「ナロ号」は、今後、科学衛星を載せる2段目のロケットの実験と組み立てを行い、今年、再び宇宙に向けて打ち上げる計画です。