ナロ号の打ち上げが失敗した原因についてロシア航空産業研究院の研究員が、1段目のロケットと2段目のロケットが予定より早く分離した可能性を指摘したと、ロシアのリアノーボスチ通信が10日、報じました。
この研究員は、「韓国のテレビ画面を見ると、打ち上げ137秒後にせん光が光るのが見えたが、これは1段目と2段目のロケットの分離が正常に行われなかった可能性を示すものだ」と指摘しました。
こうした発言は、ロシアが製作を担当した1段目のロケットに問題があったことを示唆するもので、関心が寄せられています。
韓国とロシアは2回に渡ってナロ号を打ち上げる契約をしていますが、そのうちロシア側の問題で打ち上げが失敗した場合は、さらに1回ナロ号を打ち上げることなっています。
韓国とロシアは打ち上げが失敗した原因について共同調査に着手しましたが、ナロ号はナロ宇宙センターから南に470キロの公海に墜落したことが確認されました。