韓国初の静止衛星「千里眼(チョンリアン)」が、27日朝、打ち上げられる予定です。
「千里眼」はフランスのアリアンスペース社のロケットに搭載され、24日に南米のギアナ宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、1段目のロケットの圧力低下で2度も打ち上げが先送りされています。
これについてアリアンスペースのルガル会長は、「本社にデータを送ってシミュレーションした結果、打ち上げが可能だという結論が出た」と説明しています。
韓国の教育科学技術部は、アリアンスペース社に対して「打ち上げを急がずに、打ち上げが中止された原因を完全に突き止めてほしい」という書簡を伝えましたが、ルガル会長は「わが社の一番の目標も打ち上げ成功であるので、最善を尽くす」と答えました。
こうしたことから、静止衛星「千里眼」を搭載したロケットは、韓国時間で27日午前6時41分に打ち上げられる計画です。
「千里眼」は教育科学技術部、放送通信委員会、国土海洋部、気象庁の4つの機関が2003年9月から3550億ウォンを投じて開発した静止衛星で、打ち上げに成功すれば、7年間にわたって衛星通信サービスを提供し、韓半島周辺の気象と海洋を観測することになっています。