韓国初の静止衛星「千里眼(チョンリアン)」が、韓国時間で27日朝、南米のフランス領
ギアナの宇宙センターから打ち上げられました。
「千里眼」は韓国時間で27日午前6時41分、フランスのアリアンスペースのロケットによって打ち上げられました。
打ち上げから189秒後に衛星を覆っていたふたが分離され、打ち上げ24分38秒後にはロケットから衛星が分離されました。
そして38分後の午前7時19分、オーストラリアにある地上局と初の交信に成功し、交信の結果、電力や設備、衛星の姿勢などすべてが正常であることが確認されました。
「千里眼」は軌道上の地上局と24時間の交信を確保するため、オーストラリアだけでなく、アメリカ、イタリア、チリの地上局から次々に交信を試みることにしています。
「千里眼」は打ち上げ37時間、62時間、101時間後の3回に分けてエンジンを噴射して軌道に近づきながら、アンテナや太陽電池板を広げ、打ち上げ2週間後には地球を回る目標の静止軌道に入る予定です。
「千里眼」は教育科学技術部、放送通信委員会、国土海洋部、気象庁の4つの機関が2003年9月から3550億ウォンを投じて開発した静止衛星で、打ち上げに成功すれば、7年間にわたって衛星通信サービスを提供し、韓半島周辺の気象と海洋を観測することになっています。