サイエンス
脂肪の幹細胞から骨を再生
Write: 2010-10-23 14:39:29 / Update: 2010-10-23 15:17:24
韓国の研究陣が脂肪から幹細胞を取り出し、これを骨に再生させることに成功しました。
東国(トングク)大学医学部のイム・グンイル教授は、整形外科で脂肪吸引の手術をした後、廃棄される脂肪組織に入っている幹細胞に骨格を作る遺伝子を注入して、骨を作る技術を開発しました。
これまで幹細胞を利用して骨を作る治療剤の研究が活発に行われてきましたが、骨髄から得る幹細胞では量が少なく、需要に見合った治療剤の生産にはなりませんでした。
一方、脂肪組織は骨髄より100倍も多い幹細胞を得られる長所があるものの、骨格に分化する能力は骨髄よりも低いという短所がありました。
イム・グンイル教授チームは、脂肪から得られた幹細胞に電気ショックを与えた上で骨を形成する遺伝子を組み込む実験をねずみを対象に行ったところ、一般の脂肪幹細胞を注入したねずみより骨格が70%多く作られたということです。
この研究結果は先週、国際的な学術誌の「バイオメタリアルズ(Biomaterials)」に掲載されました。
脂肪幹細胞を利用して骨格を作る技術はまだ初期段階ですが、3-4年後には患者に適用できるのではないかとみられるということです。
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