サイエンス
植物幹細胞の培養に成功 抗がん剤大量生産に期待
Write: 2010-10-26 10:44:29 / Update: 2010-10-26 10:44:29
韓国のバイオ企業が、イギリスの研究チームとともに、世界で初めて植物から幹細胞を分離・培養するのに成功し、
抗がん剤などの大量生産に役立つものと期待されています。
植物には、その成長と再生の中心となる植物幹細胞が存在します。
また植物の形成層は、人の骨髄組織に相当し、植物体を太く丈夫に形成する役割を担っています。しかし、この形成層にある幹細胞は、小さくて薄いことから分離するのは難しいとされてきましたが、このほど韓国のバイオベンチャー企業「ウンファ」が、分離して大量に培養する技術を、イギリスのエディンバラ大学の研究チームと一緒になって開発し、この成果を25日付けの科学学術誌「ネイチャーバイオテクノロジー」に掲載しました。
これによって抗がん剤や各種医薬品、食品、化粧品など多様な分野で使われる高付加価値の原料を大量に生産できる道が開けたことになります。
現在、使われている抗がん剤の60%程度が植物から抽出したものであり、植物幹細胞の商業的利用価値は極めて高いと、研究チームは話しています。
おすすめのコンテンツ
カルチャーラボK
2025-08-27
聞かせて!あなたの韓国ライフ
2025-08-21
韓国WHO‘SWHO
2025-08-18