韓国国内の医療チームが妊娠25週、世界にもあまり例のない380グラムで生まれた「超未熟児」の救命に成功しました。
成均館(ソンギュングァン)医科大学の三星(サムソン)ソウル病院小児青少年科新生児集中治療室の医療チームは14日、去年7月に妊娠25週、380グラムで生まれた男の子がその後元気に育ち、もうすぐ退院することを明らかにしました。
9か月経った今、赤ちゃんの体重は3.5キロだということです。
それによりますと、この赤ちゃんは、お母さんがひどい妊娠中毒症になり、分娩予定日より4か月余り早い妊娠25週で生まれたということです。
当時、肺をはじめ複数の臓器がひどく未成熟で、病院側は出生直後から肺に界面活性剤を投与し、高頻度の人工呼吸器をつけるなど特殊治療を施したほか、生後3日目には心臓手術を行ったということです。
一般的に正常な新生児の妊娠期間は40週で、生まれたときの体重は3.2キロです。
医療チームを率いるパク・ウォンスン教授は、「これまで妊娠24週未満、体重400グラム未満の未熟児は、肺の発達が未熟で呼吸ができないため、現代医学では助からないとされていた。体重380グラムの超未熟児の救命に成功したのは世界でもほとんど例がない」と話しています。