アメリカが北韓、中国、ロシア、イランを国際秩序を揺さぶり、アメリカの国家安全保障を脅かす4大国と名指ししました。
アメリカ軍のデンプシー統合参謀本部議長が1日、軍事戦略報告書を公表し、明らかにしたものです。
報告書は北韓に対して、「核兵器や弾道ミサイル技術を追求することは国際社会の要求に相反するもの」だとし、「北韓のこのような能力は、韓国と日本など周辺国に脅威を与えるだけでなく、いずれアメリカをも脅かす」としています。
中国に対しては、「人口島の建設など、アジア太平洋地域の緊張を高めている」と指摘しました。
ロシアに対しては、「近隣国の主権を尊重せず、武力行使もいとわない」と批判し、イランに対しては、核・ミサイル開発の継続などに警鐘を鳴らしました。
報告書は、「アメリカがこれらの国と戦争に関わる可能性は低いものの、いったん戦争が起きると、その結果は凄まじいものになる」との懸念を示しました。
報告書は、今後の対応策として、アメリカがアジア地域で覇権秩序を維持することに焦点をあわせ、同盟国との安保協力を強化するよう求めています。