三菱マテリアルが、第2次大戦当時に強制動員したアメリカ軍捕虜に対し、正式に謝罪することにしているもようです。
AP通信が14日伝えたところによりますと、木村光常務など三菱マテリアルの役員は、今月19日、アメリカ・ロサンゼルスで、太平洋戦争中に日本軍捕虜として、日本でおよそ1年間、強制労働を強いられた徴用被害者やその遺族に会って公式に謝罪する予定だということです。
太平洋戦争当時、アメリカ軍捕虜1万2000人あまりが日本に連れて行かれ、炭鉱や工場など50か所余りで強制労働に就かされ、このうち10%が死亡していて、日本政府は、2009年と2010年の2回にわたって、アメリカ軍捕虜の強制徴用について謝罪しています。
AP通信は、三菱側の措置を「歴史的な謝罪」と評価し、来月15日、ちょうど第2次世界大戦終戦70年になるのを前に、歴史を反省しない日本の態度をめぐって国際社会で非難世論が高まっているなかで出された措置と分析しています。
三菱マテリアルの前身である三菱鉱業は、韓国人を強制労働に大勢動員していながら謝罪や賠償をしておらず、論議を呼びそうです。