6か国協議の韓日米次席代表会合を前に、韓国を訪れている、アメリカ国務省のサイラー6か国協議担当特使が、欧米など6か国とイランによる核協議が最終合意したことを例に挙げて、北韓も交渉の場に出るよう促しました。
6か国協議のアメリカ次席代表を務める国務省のサイラー特使は27日、ソウルの外交部庁舎で韓国首席代表の黄浚局韓半島平和交渉本部長や次席代表の金健外交企画団長と会って、北韓を対話のテーブルにつかせるための方法などについて協議しました。
協議でサイラー特使は、「イランとの核合意は、アメリカが柔軟性を発揮した例だ。北韓にも対話の扉が開かれているだけに、北韓は外交的、経済的孤立から逃れるためにも、いままでとは異なる決定をしなければならない」と強調しました。
今後、北韓の核問題への対応については、「具体的なことには触れない」としながらも、「アメリカはこれまで、なるべく対話を求め、必要に応じて圧力を加える、ツートラックのアプローチをしてきた」として、対話と圧力を並行するツートラック政策を続けることを示唆しました。
サイラー特使は、次いで中国と日本を訪問し、それぞれの6か国協議関係者と会う予定です。
韓日米の次席代表による会合は31日、東京で開かれます。