北韓が砲撃によって挑発したことについて、ロシアと中国が、南北いずれに対して自制を求めました。
ロシアの外務省は20日、声明を発表し、「軍事境界線付近で砲撃戦が行われたことについて非常に憂慮している。いまの状況では、すべての当事者が状況を悪化さかねない行動を最大限自制すべきだ。なかでも武力衝突だけは、避けるべきだ」と強調しました。
ロシア外務省は、この問題をめぐって、ロシアのモルグロフアジア太平洋地域担当外務次官と弓錫雄(グン・ソクウン)外務次官が議論したと明らかにしました。
一方、邱国洪韓国駐在中国大使は21日、ソウル市内で行われた講演会で、北韓の挑発をめぐる中国政府の見解についての質問に対して、「南北いずれも、自制してほしい。対立せず、対話で紛争を解決することを望む」と答えました。
続いて「われわれは、南北どちらであれ一方的に挑発することに反対する。中国の立場は明確だ。南北が対話と協力を通じて自主的に平和統一を実現することを望む」と強調しました。