国連安全保障理事会の北韓制裁決議案の採択は予定より1日延期され、韓国時間の3日になる見通しです。
国連の高官によりますと、北韓制裁決議案の票決は韓国時間の2日午前5時に行われる予定でしたが、手続き上の問題が提起され、韓国時間の3日午前0時に延期されたということです。
北韓制裁決議の最終案が安保理の15の理事国に回覧されたのは、韓国時間の1日午前11時ごろですが、国連の手続きで票決は、決議の最終案が確定してから24時間後に、行うことになっています。
国連の高官によりますと、15の全理事国が最終案に同意したことから、例外を認めて早急に票決を行おうとしたところ、ロシアが手続きを守るよう求め、他の理事国もそれを受け入れたということです。
国連安全保障理事会の北韓制裁決議案は、アメリカと中国が合意した後、決議案に慎重な姿勢を示し、検討する時間を求めていたロシアが1日に同意し、15の理事国すべてが合意に達しています。
これで北韓制裁決議案は、先月6日、北韓が4回目の核実験を行ってから57日ぶりに全会一致で採択される見通しです。
今回の北韓制裁決議案には北韓を出入りする全ての貨物に対する検査の義務化、鉱物取引やジェット燃油の供給禁止、国際金融取引への制限、資産凍結対象の拡大などの内容が盛り込まれており、これまでで最も強力な内容といわれています。