北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第一書記が、新型ロケット砲の発射実験を視察し、結果に満足感を示したと、北韓の朝鮮中央通信が22日、伝えました。
具体的な日時は明らかにしていませんが、21日午後、北韓中東部の咸鏡南道の咸興(ハムフン)市から韓半島の東の海・東海に向けて発射した短距離発射体が、ロケット砲だったものとみられています。
朝鮮中央通信は、発射実験について、「南朝鮮の作戦地帯内の主要打撃対象を射程圏内に置く威力ある放射砲の実戦配備を控えた最終試験射撃」と説明しました。
また、「金第1書記がロケット砲の開発を提案し、この3年間研究・開発を主導するとともに、14回にわたって最前線を訪れ、発射実験を指導した」と述べ、金第1書記が放射砲の開発に力を入れていることを強調しました。
視察のあと、金第1書記は、「針の穴を通すほどの高い命中精度」に満足感を示したということです。
北韓は21日午後3時19分から1時間ほどの間に、咸鏡南道の咸興市から、東海に向けて短距離発射体5発を発射しています。