北韓が使用済み核燃料の再処理を始めた可能性があるという見方が出されました。
アメリカの政策研究機関の科学国際安保研究所(ISIS)が報告書の中で示したものです。
それによりますと、北韓寧辺(ニョンビョン)核施設の原子炉で北韓が使用済み核燃料の再処理を始めた可能性があり、2013年半ば以降、稼動と中断を繰り返しながら、これまで5~7キログラムのプルトニウムを生産した可能性があるということです。
これは核兵器1つから3つにあたる量です。
また、報告書は、北韓が本格的な使用済み核燃料の再処理を始めれば、3~6か月の間に全ての使用済み核燃料を再処理できるとの見通しを示しました。
これと関連し、元アメリカ国務省の北韓専門家であるロバート・カーリン氏は、北韓が、国内的には、第7回労働党大会を控えて全党員に対して、生産・建設拡大を呼び掛ける「70日キャンペーン」を強調しており、党大会が終わった5月以降は、経済発展に専念する可能性が高いと述べています。