北韓の国営朝鮮中央通信は9日、北西部の東倉里(トンチャンリ)の衛星発射場で、新型の大陸間弾道ミサイル用エンジンの地上噴射実験を実施し、成功したと伝えましたが、北韓が最終的にエンジンの開発に成功すれば、アメリカ東部まで射程圏に入る弾道ミサイルを保有することになるとの分析が出されました。
アメリカの航空・宇宙専門商社のエアロスペースの関係者は、北韓が噴射実験に成功したとしたエンジンについて、旧ソ連製のロケットエンジン二つを結合して出力を高めた可能性があるとしたうえで、加速度は遅いものの射程距離を伸ばすことができ、5000キロ程度の核弾頭を登載する場合、アメリカ東部まで射程圏に入るだろうとしました。
また、金正恩第1書記は発射実験を視察したのは開発がほぼ最終段階に入っていることを意味するとして、開発が順調に進めば2020年までに制限的ながら大陸間弾道ミサイルを実戦配備できるだろうとしました。