ラオスを訪問している朴槿恵(パク・クネ)大統領は、6日午後、アメリカのオバマ大統領と会談し、北韓の挑発に対し、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム、サード(THAAD)などを通じて両国の抑止力を維持していくことで一致しました。
朴大統領は、ロシア、中国に続き、ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議に出席するため、韓国時間の6日午後、ラオスのビエンチャンに到着し、会議を前にアメリカのオバマ大統領と会談しました。
今回の会談は、午後6時過ぎからおよそ50分間行われ、北韓の核問題をめぐる韓米の協力、サードの韓国配備の後続措置について議論されたということです。
会談後、共同の記者会見に臨んだ朴大統領は、「韓米両国は北韓のいかなる挑発にも断固として対応していく。サードなどを通じて両国の強力な抑止力を維持していくことで合意した」と述べました。
また、北韓の核問題の解決に中国の役割が重要であることを強調し、韓米両国がさまざまな機会に中国と着実にコミュニケーションをとっていくことでも合意したことを明らかにしました。
一方、オバマ大統領は、サードについて「北韓の脅威に備えるための純粋な防御体制だ」と述べ、サードがあくまでも防衛目的であることを改めて強調しました。
また、G20=主要20か国・地域首脳会議が行われていた5日、北韓がミサイルを発射したことに触れ、「アメリカの韓国防衛への意志は揺るぎないものだ」と述べ、北韓の挑発に備えて、サードをはじめ、両国間の協力体制を維持していくとしました。