OPEC=石油輸出国機構の加盟国が、原油生産量を一日最大74万バレルを減産することで合意しました。
ロイター通信によりますと、OPEC加盟国は現地時間の28日、アルジェリアの首都、アルジェで行われた非公式の会談で、現在の一日3324万バレルの原油生産量を、3250~3300万バレルに減らすことで合意したということです。OPECが産油量を減らすと決めたのは、2008年以来、8年ぶりで、2014年6月に原油価格が暴落してから、減産への議論が行なわれていました。
国家別の具体的な減産量は、11月にオーストリアのウィーンで開かれる予定の総会で決まるとみられています。
OPECは、ロシアなどの非加盟産油国にも合意内容を伝え、減産の動きに参加するよう促すとしていますが、同意が得られない場合、減産は行われない可能性もあります。
今回、OPECが原油生産量を減らすことに合意したことで、現地時間の28日、ニューヨーク株式市場で国際原油価格は5%以上の急騰をみせました。
そうした中、韓国の為替市場では、ウォン高基調が見られ、韓国株式市場の総合株価指数(KOSPI)も上昇をみせました。
韓国は、原油価格の暴落で産油国が経済難に陥ったことにより産油国への輸出に大きな打撃を受けていました。
原油生産量を減らすことで原油価格が上昇すれば、経済への負担が増える一方で、韓国の輸出には好材料になるとみられています。