韓国の研究チームが韓国人のヒトゲノムをほぼ完全に解読し、「アジア人の標準ゲノム」を構築しました。
ソウル大学医学部の遺伝体医学研究所と韓国のバイオ・ベンチャー企業のマクロジェンによる共同研究チームは6日、30億個の塩基配列からなる韓国人のヒトゲノムを解読し、精度の高い「アジア人の標準ゲノム」を構築したと明らかにしました。
これまでヒトゲノムは、技術的な限界のため190個の空白がありましたが、今回の研究によってこのうちの105個を明らかにしたほか、残りの72個も部分的に解読し、空白の93%が明らかになりました。
またこれまでは、疾病の研究や新薬の開発に、アメリカが提供する西洋人中心の標準ゲノムを使用していたため、アジア人独特の遺伝情報が反映されませんでしたが、今回の研究結果で、韓国人をはじめアジア人に合った疾病の研究や新薬の開発ができるようになると期待されます。
研究チームによりますと、アジア人の標準ゲノムは、西洋人中心の標準ゲノムとは1万8000個で大きな違いがあることがわかったということです。
また、癌抑制遺伝子や肌の色の遺伝子などから韓国人にだけある特性を見つけることができたとしています。
今回の研究結果は、6日付けのアメリカの科学雑誌 「ネイチャー」に「特集論文」として掲載され、「現在存在するヒトゲノム・マップのなかでもっとも完璧なものだ」という評価を受けました。