日本に住む在日韓国人のための特別養護老人ホーム「故郷の家」が東京にも開設され、17日、竣工式が行なわれました。
「故郷の家」は、在日韓国人が日本人と共に暮らせる老人ホームとして、1989年に大阪府堺市で初めて開設されました。
韓国で孤児救済のために生涯をかけた日本人女性、田内千鶴子さんの長男、尹基氏の呼びかけで設立されたものです。
その後、大阪市、神戸市、京都市にも建てられ、今回竣工した「故郷の家・東京」は、全国で5つ目、関東では初の故郷の家となります。
「故郷の家・東京」は、敷地面積2334平方メートル、延べ面積6700平方メートル余りの5階建てで、150人が入居できます。
故金大中(キム・デジュン)元大統領夫人の李姫鎬(イ・ヒホ)氏は17日、東京で開かれた竣工式に出席し、「この施設が、両国の高齢者の友好と親善を通じ、痛々しい歴史を治癒する空間になることを望む」と述べました。
「故郷の家・東京」は今年11月から在日韓国人や日本人高齢者およそ150人を受け入れる予定です。