韓国と日本が安全保障上の機密情報共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に仮署名したことについて、中国政府は否定的な考えを示しました。
中国外交部の報道官が17日、記者らに対して述べたもので、「国同士の協力を行うときは、域内国家の安全に対する憂慮を尊重すべきで、地域の平和と安定に影響を与えてはならない」としています。
「協定に反対する」とはしていないものの、否定的な考えを示したものです。
また、中国共産党機関紙「人民日報」は、専門家の話として、協定は韓半島と北東アジアの平和と安定を脅かすおそれがあるとして、「協定に正式署名するのは、韓国にとって、オオカミを家の中に入れるのと同じ」と伝えています。
「人民日報」はそのうえで、「韓国は、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム‘サード(THAAD)’の韓国配備決定で、中国やロシアなどとの緊張が高まると、急いで日本との協力を強化し、周辺国から圧力を解消しようとしている」としています。