WTO=世界貿易機関で紛争処理にあたる上級委員に、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)韓国外国語大学教授(元通商交渉本部長)が、選ばれました。
前任の張勝和(チャン・スンファ)ソウル大学教授が1期目の任期(4年)を終えて、アメリカの反対で再任されず空席になっていたのを、金氏が引き継ぐことになり、WTOでの韓国の立場がより強まるとみられます。金氏の任期は来月1日から始まり、1回再任することができます。
WTOの紛争処理は二審制で、上級委員会は、最終審(二審)を担当します。元々7人の上級委員がいますが、2人が空席となり、5人だけになっていました。
空席には、今回金氏とともに中国出身の候補が選ばれました。
金氏は、アメリカで高校を卒業し、コロンビア大学で通商法学博士号を取得しました。アメリカで弁護士の資格を取ってから、WTO上級委員会の法律諮問官を務め、民間人としては初めて政府の通商交渉本部長に選ばれ、2007年のFTA=韓米自由貿易協定締結に努めました。
その後、駐国連代表部大使、三星電子海外法務責任者(社長)を経て、去年から韓国外国語大学LT( Language & Trade)学部の教授となっていました。