日本の安倍晋三首相がアメリカ・ハワイの真珠湾を訪れ、戦争を起こしたことへの謝罪や反省の意を示さずに不戦の決意だけを表明したことについて、韓国外交部は「日本は周辺国との和解と協力に向けて倍旧の努力を傾けなければならない」とするコメントを出しました。
外交部の当局者は28日、「安倍首相が真珠湾の追悼施設、アリゾナ記念館を訪れて、二度と戦争を繰り返さない決意を表明し平和国家としての歩みを不動の方針として貫いていくとしたことに注目する。日本は正しい歴史認識にもとづいて、過去の軍国主義の被害者だった周辺国との和解と協力に向けて倍旧の努力を傾けなければならない」と述べました。
これは、日本が正しい歴史認識を持つことを強調したものの、安倍首相が過去の侵略戦争についての謝罪や反省の意を表明しなかったことについての直接的な批判は避けたものとみられています。
また北韓による核の脅威が続いているなか、韓日米3か国の安全保障協力や、去年暮れの旧日本軍慰安婦問題をめぐる合意以降、つくられている関係改善のムードを意識したものという見方が出ています。