韓国で、独島(トクド、日本でいう竹島)に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を設置する動きが出ており、韓日関係の新たな懸念材料として浮上しています。
京畿道議会の議員34人からなる「独島と国土を愛する会」は16日、ソウルの日本大使館前に慰安婦少女像が設置されて、ことし12月14日で丸6年になるのを記念して、独島に少女像を年内に設置すると発表し、そのための募金活動をはじめました。
これについて、日本の岸田文夫(きしだ・ふみお)外務大臣は17日、「竹島はわが国固有の領土だ。受け入れられない」として、強くけん制しました。
すると、この発言について、韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は17日午後、「日本は、独島に対する主張を即刻やめるべきだ」として対抗しました。
また、外交部は、岸田外務大臣の発言について、17日午前、韓国駐在日本公使を外交部に呼び、抗議しています。
先月、釜山の日本総領事館前に少女像が設置されたことに、日本政府が反発して韓国駐在日本大使を帰国させるなど対抗措置をとっている中、独島に少女像設置の動きが出たことで、韓日関係がさらに冷え込むのではないかとする声が出ています。