国民的な人気を誇る詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ)の生誕100週年を記念する、韓国と日本の文学界の人々による尹東柱追悼行事が、来週16日、東京で開かれます。
「尹東柱追悼の夜」という題の今回の行事は、尹東柱が日本に渡ってきて初めて滞在した東京・神田猿楽町の韓国YMCAホテルで開かれ、韓国と日本の文学界の人58人と一般の人150人あまりが参加します。
東京駐在の李俊揆(イ・ジュンギュ)韓国大使の歓迎の辞や朗読会と講演などがあり、尹東柱の文学世界とその生涯、日本での足跡を振り返ります。
ソウル詩人協会の閔允基(ミン・ユンギ)会長は、「日本で両国の文学界の人々が尹東柱の追悼行事を開くのは初めてのことです。いまは韓日関係が冷え込んでいますが、日本の読者にも愛されている彼を通じて、両国が友情を築くことができれば」と話しています。
尹東柱は、今の中国延辺生まれ、日本による植民地時代の1942年に東京の立教大学、京都の同志社大学に留学しましたが、韓国語で詩を作ったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、27歳の若さで福岡刑務所で獄死しています。