台湾の国民党政権が、1947年、政府に対する抗議デモを行ったとして住民2万8000人を殺害した「2・28事件」で、当時亡くなった韓国人男性1人が韓国人としては初めて被害者に認定されました。
台湾で「2・28事件」の被害認定を行う財団法人は、25日、当時死亡した韓国人男性の朴順宗(パク・スンジョン)さんを「2・28事件」の被害者として認め、遺族におよそ2億2200万ウォンの賠償金を支払うことを決めたと、日本の共同通信が26日、報じました。
「2・28事件」による韓国人の被害が認定されたのは今回が初めてです。
当時34歳だった朴さんは、1947年3月11日、息子の1歳の誕生日を祝うための買い物に出かけて以来、行方がわからなくなっており、去年10月、遺族による被害申請が行われていました。
「2・28事件」による外国人の被害に関しては、去年2月にも、日本の沖縄県出身の遺族による被害申請が認定され、同じくおよそ2億2200万ウォンの賠償金が支払われることが決定しています。