中国政府が3月にも韓国の航空各社の韓国行きチャーター便の運航を不許可としたことがわかりました。
関連業界が7日に明らかにしたところによりますと、このほどチェジュ航空など韓国の航空会社が中国・内モンゴルなどからの韓国行きチャーター便の3月中の運航を中国航空当局に申請しましたが、許可を得られなかったということです。
アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備決定に対する報復措置とみられています。
これにより、今年4~11月に中国の18地域から観光客およそ7万人がチャーター便を利用して大邱(テグ)空港から入国する計画にも狂いが生じる見込みです。
去年の末にもアシアナ航空、チェジュ航空などが今年1月のチャーター便運航を申請しましたが、認められませんでした。
業界関係者は、「ほかの国の航空会社は中国からのチャーター便運航に問題がないが、韓国だけ不許可とされた。これは不公平な措置で、旅行シーズンを迎えて韓国企業が打撃を受けることが懸念される」と話しています。
一方、中国政府は韓国の航空会社の定期便運航も規制する方針のもようです。
中国の航空当局は、定期運航便がなくても航空会社に運航能力があれば中国当局に個別に申請して航空機を運航することができる航空自由化地域に指定されている山東と海南の夏(3月28日~10月末)の運航日程を決める過程で、韓国の航空会社の新規就航と増便を許可しない方針を決めたとされています。
中国が自国の旅行会社に韓国観光商品の販売禁止指示を出したのに続き、チャーター便の運航を認めなかったことで、中国人の韓国訪問の機会が大幅に減るのは避けられないものとみられています。