9日にソウルで開かれた韓国とアメリカの国防長官会談で、アメリカのエスパー国防長官が、韓国と日本との間の軍事情報包括保護協定の維持や、中東のホルムズ海峡を通る船舶の安全確保の必要性を示したことがわかりました。
9日の国防長官会談で、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は、韓国に対する日本政府の輸出規制の強化が、韓日関係や、安全保障面での韓国と日本、アメリカの協力関係に悪影響を及ぼしていると述べました。
さらに、韓国と日本が安保関連の機密情報を共有するため2016年に締結し、1年ごとに更新している韓日軍事情報包括保護協定については、現状を踏まえて、協定を破棄することも考慮中だとする韓国政府の立場を伝えました。
これに対してエスパー国防長官は、「韓日軍事情報包括保護協定は、韓国と日本、アメリカの安全保障・協力関係の構築に寄与している」と述べ、協定の維持を期待する考えを示したということです。
エスパー国防長官はまた、ホルムズ海峡を通る船舶の安全確保の必要性があるとして、韓国に艦艇の派遣などの積極的な協力を求めました。
これに対して鄭景斗国防部長官は、韓国の船舶もホルムズ海峡を航行しているため、安全確保に向けて様々な方策を検討していると述べたということです。