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国際

韓国政府 福島第1原発処理水問題を 国際海事機関で議題化

Write: 2019-10-10 14:52:06Update: 2019-10-10 15:45:05

韓国政府 福島第1原発処理水問題を 国際海事機関で議題化

Photo : KBS News

海洋水産部と環境団体のグリーンピースは9日(現地時間)、イギリス・ロンドンのIMO=国際海事機関で開かれている国際会議で、福島第1原発で放射性物質を除去したあとの処理水を海洋に放出する計画があるとされる問題について、会議の正式議題として取り扱われることになったことを明らかにしました。
今回の国際海事機関の締約国会議では、韓国政府が福島第1原発に貯留されている処理水の海洋放出計画に対する懸念を表明し、日本政府に質問書を提出したことについて、関連の議論が行われました。
韓国側の首席代表として出席した海洋水産部の宋明達(ソン・ミョンダル)海洋環境政策官は「会議の演説で、海洋放出計画について、日本政府による情報公開が透明ではないとして、海洋環境に及ぼす影響が大きい点を強調した。とくに韓国は隣接国として最も大きい影響を受けるため、日本政府は隣国と協議しながら事案を処理すべきだ」と述べました。
一方、日本側の代表団は処理水の扱いについて「専門家による小委員会で議論中だが、今は何も決まっていない」としたうえで、「原発から出るトリチウムを含んだ処理水は各国とも海洋にそのまま放出されていて、締約国会議の議論の対象外だ」と指摘し、韓国側の主張は科学的根拠に基づかず、不当だと訴えました。
また、放射性物質に関する問題は、IAEA=国際原子力機関の場で議論すべきだとも主張しました。
放射性物質を除去したあとの処理水の問題をめぐっては、中国が韓国政府を積極的に支持している反面、アメリカは日本政府の立場を支持しています。このため、今後、この問題をめぐる国際社会の意見の違いに注目が集まっています。

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