アスリートを目指して訓練を受けている韓国の小中高生、2000人以上がセクハラを受けた経験があることが調査で分かりました。
国家人権委員会は、ことし7月から9月にかけて小中高生のアスリート、6万3211人を対象に運動選手の人権について調査を行い、7日に発表しました。
調査には、5万7557人が回答し、このうち、3.8%の2212人がセクハラを受けた経験があると答えました。そのうちの半分以上がセクハラを受けた後、「何事もなかったかのように行動した」「何の対応もできなかった」と答え、消極的な対応しか取れなかった状況が浮き彫りになりました。
一方、回答者の9035人(15.7%)が、言語による暴力を、8440人(14.7%)は身体への暴力を受けたと答えました。
人権委員会は「アスリートとしての訓練を受けている子供たちがさまざまな暴力にさらされているにもかかわらず、被害を救済する公的なシステムは全く機能していない。セクハラから子供たちを守るシステムの充実、合宿訓練や合宿所の廃止、人権実態調査の恒例化などの推進が必要だ」と指摘しました。