アメリカ国務省は世界各国の人権に関する報告書で、韓国について、腐敗の事例として曺国(チョ・グク)前法務部長官の不正疑惑や江南のクラブと警察との癒着疑惑について取り上げました。
アメリカ国務省は11日(現地時間)に発表した国別の人権報告書で、韓国政府は総じて、公務員の不正を処罰する法律を効果的に執行していると評価しました。
そのなかで、曺前長官の不正疑惑について、「曺前長官は、自身と家族の地位を不当に利用し、娘のための学問的な利益や不適切な投資収益を不正に得ようとした疑いが浮上し、任命から35日で辞任した」と紹介しました。
また、江南のクラブ「バーニング・サン」と警察の癒着疑惑を腐敗の事例として挙げ、性暴力の隠蔽疑惑から始まったこの事件が、警察の不正に繋がり、逮捕や有罪宣告がなされたと伝えました。
アメリカ国務省はまた、韓国の人権問題と関連して、国会が去年12月、良心的兵役拒否者のために代替服務の選択権を与える法案を通過させたと紹介しました。
男女差別と関連しては、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がジェンダー格差について「恥ずかしい現実」として、解決を公約したことに触れ、内閣の3割を女性で構成するとした公約は就任初期からおおむね守られてきたと評価しました。