康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は9日、ドイツを訪問するため仁川国際空港を出発しました。
外交部によりますと、康長官は、ドイツのマース外相とベルリンで2回目の「韓独外相戦略対話」を行う予定で、康長官が海外での対面外交を再開するのは、およそ6か月ぶりとなります。
今回の戦略対話では、新型コロナウイルスに関する協力や、韓国のG7サミットへの参加などについて話し合うものとみられます。
ことしG7サミットの議長国を務めるアメリカのトランプ大統領が、G7の枠組みを拡大する必要があるとして韓国をG7サミットに招待する意向を示している中、マース外相はメディアとのインタビューでG7の拡大は不要だとする立場を示しています。
また、康長官は、WTO=世界貿易機関の事務総長に立候補した兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長に対する支持を要請するものとみられます。
韓国とドイツは2017年7月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドイツを訪問した際に、両国間の戦略的協力の強化に向け、「外相戦略対話」を発足することに合意し、2018年7月にソウルで1回目の戦略対話を開催しました。
康長官は帰国後、海外からの入国者に義務付けられている2週間の自己隔離が免除されますが、当分の間は、外交部庁舎に出勤せず、訪問日程も最小限に抑える方針だということです。