体の不自由な人が電動の車いすや義手を使って、さまざまな技術を競い合う国際大会が13日、オンラインで開催され、韓国の研究チームが開発したウェアラブルロボットを装着した選手が強化型外骨格レースで1位となりました。
サイバスロンと呼ばれる国際大会は、体の不自由な人がロボット技術や高度な補助デバイスを使って競い合う競技大会で、2016年にスイスで初めて開催され、今回が2回目となります。
KAIST=韓国科学技術院が15日、発表したところによりますと、KAISTやスタートアップの「エンジェル・ロボティックス」など韓国の共同研究チームが開発したウェアラブルロボットを装着した選手が13日に開かれたサイバスロンの強化型外骨格レースに出場し、金メダルを獲得したということです。
6種目のうち、強化型外骨格レースは、選手がウェアラブルロボットを装着して競技に臨むため、映画「アイアンマン」のパワードスーツの競技とも呼ばれます。
今回、出場したのは第1回大会で銅メダルを獲得したキム・ビョンウク選手で、下半身マヒを抱える障害者の歩行を補助するウェアラブルロボット「ウォーク・オン・スーツ4」を装着しました。
ウェアラブルロボットの重さは30キロに上りますが、研究チームは重心を分散させ、健常者の歩行速度並みの1分に40メートル以上のスピードで歩けるようにしました。
この種目には、スイス、アメリカなど8か国からの12人の選手が出場しました。