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サイエンス

南極の氷河融解で東アジアは気温上昇 韓国極地研究所が世界初発表

Write: 2020-11-17 10:03:55Update: 2020-11-17 11:40:16

南極の氷河融解で東アジアは気温上昇 韓国極地研究所が世界初発表

Photo : YONHAP News

韓国極地研究所は16日、南極で溶けた氷河が東アジアの気温上昇に影響する仕組みを世界で初めて明らかにしたと発表しました。
これまで、氷河が溶けた冷たい海水は南極一体の海面温度を下げ、海水が凍結した海氷の形成を促し、一定期間、地球温暖化を遅らせる役割をすると知られていました。
しかし、極地研究所の今回の研究を通じて、韓国を含む東アジアでは、かえって気温を高める効果があることがわかりました。
極地研究所とドイツのヘルツホルム海洋研究所などからなる国際合同研究チームは、南極の氷河が溶けてできた水が、1万7000キロ以上離れた東アジアの水温を0.2度以上高めると予測しました。
それによりますと、南極の海から流れ込んだ冷たい海水は、赤道付近に形成される低気圧帯、熱帯収束帯を北側に押し上げ、これによって北太平洋西側の高気圧が強くなります。そして、東アジアに暖かい空気が流れ込んで温暖化を促すということです。
研究チームは、実際の温度の上昇効果は、氷河が海水に溶け込んでから22年から71年ではっきりと表れると明らかにしました。
一方、その間、地球の平均温度は0.2度以上、低下していて、そのため相対的に東アジアの温暖化が目立つ傾向にあるということです。
今回の研究結果は、アメリカ地球物理学連合の学術誌に掲載されました。

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