韓国では、梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が次から次へと流れ込んでいる一方、昼間の強い日差しによって空気が温められる加熱効果が加わり、夜も温度が下がらない暑い天気が続いています。
梅雨明けが始まる来週からは更に問題で、北太平洋の高気圧が韓半島を完全に覆ううえ、西からのチベット高気圧が例年よりも勢力を伸ばす見通しです。
専門家によりますと、上層の高気圧の勢力が強いと空気が全体的に沈みこみ、下層で温められた空気が流れ出ないようにブロックしてしまうため、猛暑となる条件がつくられるということです。
中国や日本では、同じ場所に長期間降り続く線状降水帯の影響で記録的な大雨が降りましたが、これは先週韓国にも停滞した梅雨前線の影響とされています。
一方、韓国では、ことしは梅雨入りが遅れたうえ、降水日数も1週間ほどに過ぎなかったため、猛暑が長くなる見通しで、新型コロナの感染拡大の影響なども重なり、例年よりも厳しい夏になる可能性が高いとされています。