韓国の製薬会社、SKバイオサイエンスが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、臨床試験の最終段階にあたる第3相試験計画が韓国で初めて食品医薬品安全処の承認を得ました。
今回承認された第3相試験は、アストラゼネカ製の新型コロナワクチンと有効性を比較する方式で、韓国だけでなく、東南アジア、東ヨーロッパなどの国々で同時に進められます。
SKバイオサイエンスが開発中の新型コロナワクチンは、遺伝子を組み換えたウイルスの抗原タンパク質を体内に入れ、免疫反応を誘導するものです。
第1相臨床試験の中間分析では、すべてのワクチン接種者で、ウイルスに対抗する中和抗体が作られたことがわかりました。
安全性の面では、接種した部位の痛みやだるさ、筋肉痛など、ワクチンを接種した後に通常みられる症状が出ただけでした。
新型コロナの感染拡大が続く中、国産第1号のワクチンが第3相臨床試験に入ったことで、新型コロナワクチンの国産化に向けた第一歩を踏み出したと評価されます。
この新型コロナワクチンは、来年の商用化を目指します。