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サイエンス

環境ホルモン危害性の次世代への伝達 韓国研究チームが世界初証明

Write: 2021-08-12 11:53:13Update: 2021-08-12 15:32:22

環境ホルモン危害性の次世代への伝達 韓国研究チームが世界初証明

Photo : YONHAP News

環境ホルモンによる健康被害の影響が生殖によって次の世代に伝達されるという事実を韓国の研究チームが世界で初めて証明しました。
中央(チュンアン)大学によりますと、生命環境研究院のパン・ミョンゴル教授の研究チームはラットによる多世代研究を通じて、プラスチック容器などに含まれる「ビスフェノールA」に曝露され続けることによる健康被害が後の世代にも影響を及ぼすという事実を明らかにしました。
ビスフェノールAは、環境ホルモンと呼ばれる内分泌系の働きに影響を与える物質の中でも飲食物に溶け出して最も頻繁に摂取されるものといわれ、健康や胎児への悪影響の可能性があることは知られていましたが、次世代にまで転移することは証明されていませんでした。
研究チームによりますと、ビスフェノールAへの曝露による生殖への危険性は、遺伝子レベルの遺伝学的調節によって受胎関連のタンパク質に変異が起こることで発生するということです。
パン教授は、この研究成果について「生殖疾患やがん、糖尿病、高血圧などの多世代研究を可能にするきっかけとなるだろう」と語っています。
今回の研究結果は15日、環境科学・環境工学分野の国際学術誌「Journalof Hazardous Materials」に掲載される予定です。

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