韓国の研究グループが、うがい液で新型コロナウイルス感染症の検査ができる方法を開発しました。
韓国基礎科学支援研究院や全北(チョンブク)大学病院などが共同開発したもので、うがい薬で2分間うがいをしたあとうがい液を回収し、スポイドを使って専用容器に採取し混合してから診断キットに落として検査する仕組みです。
現在、新型コロナの検体を採取するためには、鼻の奥深くに綿棒を入れなければならず、苦しくて不快な上、医療スタッフ以外の人が行う場合、精度が落ちることがあるのが課題でした。
研究チームは、ナタマメに含まれた成分が肌の表面に強く付着しているウイルスを効果的に剥がすことに注目し、この働きを利用して口の中のウイルスを高濃度で採取するうがい薬を開発しました。
去年5月から7月にかけて全北大学病院などで202人を対象にテストを行ったところ、検査の精度は97.8%に上ったということです。
基礎科学支援研究院は、今後、食品医薬品安全処などの承認を経て、うがい液を使った診断キットの製品化にとりかかることにしています。