韓国のSKバイオサイエンスは、自社が開発した韓国初の国産コロナワクチン、「スカイコビワン(SKY Covione)」のWHO=世界保健機関の緊急使用承認のための申請手続きを終えたと、8日、発表しました。
WHOの緊急使用承認は、新型コロナなど感染症拡大などの緊急時に、新たな治療薬やワクチンを速やかに薬事承認する制度で、ことし8月の時点で11の新型コロナワクチンが承認されています。
SKバイオサイエンスは年内に緊急承認を得れば、新型コロナワクチンを共同購入する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」などを通じて、世界に本格的に供給する方針で、これによって世界的なワクチン供給の不均衡の解消に貢献したい考えです。
このワクチンは摂氏2度から8度の冷蔵保管が可能で、超低温の流通設備が要らないため、途上国にも供給しやすい特長があります。
一方、新型コロナの感染者は8日午前0時までに、新たに7万2646人が確認されました。
木曜日としてはこの7週間でもっとも少なく、減少傾向が目立っています。
重症患者数は493人で16日ぶりに500人を下回りました。
新たな死者数は64人で、韓国の致死率は0.11%となっています。
旧盆の秋夕(チュソク)の連休が9日から始ますが、新型コロナの感染対策「社会的距離の確保」が解除されてから初めて迎える秋夕の連休ということで、保健当局は再び感染者数が増える可能性について警戒を強めています。