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政治

60代犯罪者の割合 初めて若年層を上回る

Write: 2025-09-01 10:04:10Update: 2025-09-01 17:13:28

60代犯罪者の割合 初めて若年層を上回る

Photo : YONHAP News

高齢者による犯罪が急速に増加するなか、去年、初めて61歳以上の犯罪者の割合が19歳から30歳の若年層の割合を上回りました。
 
韓国警察庁の「2024年犯罪統計」によりますと、去年、犯罪を犯した人は合わせておよそ127万人で、このうち61歳以上は18.8%にあたるおよそ23万8000人となり、18.3%だった19歳から30歳の18.3%を上回りました。2014年の8.8%からわずか10年で2倍以上増えたことになります。
 
罪種別に見ると、高齢者の犯罪には殺人と窃盗が多いことがわかりました。去年検挙された殺人容疑者276人のうち、60代以上は64人で23%を占め、60代以上の窃盗被疑者は33.9%に上りました。50代を含めると、窃盗事件の半数が中高年層と高齢者によるものです。

最近、韓国では、経済的困窮による犯罪に加え、被害妄想やうつ症状による凶悪犯罪が発生していることへの懸念も高まっています。ことし7月には、家族から仲間外れにされているという妄想から、60代の男が手製の銃で息子を殺害する事件が発生し、ことし5月には、60代の男が乗客160人が乗っていた地下鉄5号線に放火し、殺人未遂で起訴されています。
 
専門家らは、退職したベビーブーム世代が経済的困窮や社会的孤立に直面し、犯罪に至っていると指摘しました。こうしたことから、高齢者が社会に貢献できる高齢者雇用政策を進め、地域社会への参加を促すなど、高齢化社会における高齢者の犯罪リスクを減らすための政策が求められているとしています。

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