アメリカのポンペイオ国務長官が北韓に対して、核兵器の削減期限など非核化の具体的な予定表を示しましたが、北韓が受け入れなかったことがアメリカメディアの報道でわかりました。
アメリカのデジタルメディアの「Vox メディア」が報じたところによりますと、アメリカは、北韓に対して非核化の具体的な予定表を提示しましたが、北韓がこれを拒んだため交渉が進まないでいるということです。
アメリカが提示した予定表は、6か月から8か月以内に北韓の核弾頭の60%から70%をアメリカや第3国に持ち出すというもので、ポンペイオ国務長官がこの2か月間、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長と会って、数回にわたって提案しましたが、金副委員長はそのたびに受け入れを拒否したということです。
「Voxメディア」は、交渉の段階でポンペイオ長官が目指しているのは、北韓の保有する核兵器の数を公式に発表させることだと伝えています。
アメリカがその見返りに、制裁の緩和やテロ支援国家の指定の解除以外に何を提示したのかは明らかになっていませんが、アメリカが実質的な見返りを提供すれば、北韓がこの提案を受け入れる可能性もあるとしています。
「Voxメディア」は、ポンペイオ長官がこの提案を繰り返し、北韓が電撃的に受け入れるかが交渉進展の鍵になると見ています。