北韓とアメリカの2回目の首脳会談に向けた実務レベルの調整が行われているなか、北韓のメディアがアメリカに対して｢実践的な行動｣を求めました。
北韓の祖国平和統一委員会が運営する対外宣伝メディア｢わが民族同士｣は、27日、｢新しい米朝関係の樹立と韓半島の平和体制の構築は、われわれの確固たる立場｣と題した記事をホームページに掲載しました。
記事は、「アメリカが信頼性のある措置とともに実践的な行動を取る場合、両国の関係は速やかに良い方向に進展していくだろう｣と強調しました。
また、｢自国の主張だけを強調せず、互いを認め、尊重し合うという大原則の下で公正な提案を示し、きちんと問題を解決したい意志を持って交渉を進めるならば、必ず互いに有益な結論が出せるだろう｣と述べました。
さらに、去年6月12日に行われた1回目の米朝首脳会談を高く評価し、｢北韓とアメリカの新しい関係を樹立し、韓半島に恒久的な平和体制を構築したいという目標を持つのは、われわれの確固たる立場である｣と述べました。
北韓の対外宣伝メディアがこのような内容の記事を掲載したのは、2回目の米朝首脳会談にむけて議題の調整などが行われているなか、アメリカにより積極的な対応を促す狙いがあるものと分析されています。